先日「Dear Friends」という映画を観ました。
北川景子さん主演の2007年に映画化されたケータイ小説を元にしたものです。北川さん演じる主人公の女の子が誰もが羨む超絶美人でスタイルもよく、見た目がパーフェクトクイーンな最強女子高生なのですが、癌に罹患してしまうのですね。映画自体は友情物語なのですが、そのパーフェクトクイーンが闘病をしていくなかで髪が抜けたり胸を手術(乳がんではないと思います。)したりして苦しむシーンがあるのです。つっこみどとろ満載な映画ではありますが(笑)北川景子さんのギャルはひたすら美しく眼福でした。そして、術後に胸をみせる場面があるのですがスラっと伸びた手足にくびれたウエストに手術跡ですら美しいと私は思いました。なぜ脱ぐ必要があったかは映画を観ていただければ分かると思うのですが、気分は良くないかも知れません。しかし、ここまで突っ込んで描かれることはそうそうないと思います。
さて、前置きが長くなりましたが乳がんを美しく治すプロジェクトのテーピングについてです。
※個人の体験になりますのでそれぞれの状況と異なることもあることをご了承くださいませ。
傷のテーピングとは
手術後に傷に貼ってあるテープを剥がしたら、目立ったりケロイドになったりするのを防ぐために傷を保護する目的でテーピングを行いました。ちなみに私は乳がんに関して3度手術を行っていますが、テーピングをしたのは今回が初めてです。先の2回は3回目があると分かって手術したので、その度に同じ個所を切ることになりますしテープかぶれがひどかったので行いませんでした。乳腺外科での手術の際はテーピングの話もなかったので、形成外科ならではの指導なのかも知れませんね。
テーピングの方法
傷あとに見立ててサンプルを作ってみました!
↓↓ こんな感じです。
- 傷あとに対して垂直に貼っていく。
- テープは多少長さが違ってもかまわない。
- 3~4日ごとに交換する。
- 剥がすときは傷と平行になるように。
- 初めに貼った方からゆっくりと剥がす。
- テープ交換日は剥がしてから入浴する。
- テープ糊を洗い流して清潔にしてから張り替える。
- 強くこすらない。
- 痒くなったり、赤くなったら一旦中止してルリクール。
- 落ち着いたらリモイスコートしてから再開。
- かぶれた場合は中止する。
- 上に押し上げない、そっと置く。(乳房下溝が傷あとのため)
- 2~3ヶ月貼っておく。
テープかぶれ実験
毎回、術後のテープかぶれに悩まされますがこの手術のあとはしばらく手術をするつもりはありませんので、最後の仕上げとなる傷あとはケロイドにしたくないし、こすれたりして色素沈着するのも絶対イヤでした。むしろ何事もなかったようにしたいですし、そのために傷あとが目立たない乳房下溝を乳腺外科ドクターに切ってもらいました。ですので、手術前にどの方法でテーピングを完遂するか3パターン考えてみました。
それでは、体を張ったテープかぶれの実験です。
テープの種類
Micropore(3Mマイクロポアテープ)
私は2.5cmのものを使いました。
PERME-ROLL(パーミロール)
Twitterのフォロワーさんに教えていただきました。
Remois Coat + Micropore(リモイスコート+3Mマイクロポアテープ)
スプレーとテープの黄金コンビです。
実験1.5日後
直ぐにかゆくなってしまって剥がして急いで撮ったのでちょっとわかりにくいのですが。
1. Micropore(3Mマイクロポアテープ)
一番赤みがありかゆいです。
2. PERME-ROLL(パーミロール)
テープが柔らかいので期待していたのですが、赤くなりかゆみがあります。
3. Remois Coat + Micropore(リモイスコート+3Mマイクロポアテープ)
一番赤くなくかゆみも大丈夫そうです。
テープかぶれ予防にはリモイスコート
実験の結果、Remois Coat + Micropore(リモイスコート+3Mマイクロポアテープ)の組み合わせが一番良さそうでしたので3ヶ月間このペアに頑張ってもらいました。
リモイスコートはテープかぶれが毎回ひどいけど今回は何が何でもに綺麗に治したい旨、形成外科の主治医に相談したところ教えてもらいました。また、インプラント入れ替え術後に初めてテープかぶれをみて心配してくれた若手ドクターがよく使ってくれました。
リモイスコートとは
微粒子からなる保護膜を形成し、高齢者の皮膚を刺激や汚れから守ります。
出典元:リモイス®コート | 製品ラインナップ | アルケア株式会社
高齢者!!!今きちんと調べてみたら高齢者となっていましたが、スプレーをして保護した上からテープを張ることが出来るので肌を刺激から守ることができます。お値段はそこそこしますが、テープかぶれでお困りの方は試す価値はあると思います!
実際かゆみが我慢できなくて一旦中止して休憩したのは3ヶ月間で3~4回ほどで、ちょっとしたかゆみの始まりくらいならマイクロポアテープの上からルリクールをぬりぬりしてしのぎました。マイクロポアの上からでも薬が浸透するそうです。
最後の2週間くらいはテープかぶれというより傷あと自体がかゆくてテープを外してしまいましたが、ブラは気を付けてアンダーがフラットで伸縮性があって傷あとがこすれたり圧迫しないものを選んでつけていました。
形成外科ドクターに会ってないので本当はまだテーピングをしてた方が良いのかもしれませんが、暑くなりかぶれてしまうような予兆があったのでやめてしまいました。最初にもらった指示書には2~3ヶ月と書いてありそれを過ぎたのでとりあえず良しとします。(笑)
まとめ
美しく治すためには、術後の傷あとのアフターケアは重要だと考えます。今自分の傷あとをみても3回の手術の中で一番綺麗です。2回目からは形成外科で手術を行っているので縫い方がめちゃくちゃ綺麗なのですが、テーピングをしなかったのでそれなりの傷で硬さもありました。3回目は胸のふくらみの下に傷あとを沿わせるように手術してくださっていることと、テーピングを頑張ったせいか数年後には本当に傷あとが見えなくなるほど薄くなるのではないかと期待できるような状態です。
来週は約2ヶ月ぶりに形成外科受診でインプラントチェックのための初MRI検査です。余裕があれば欧州でアラガン社のテクスチャードインプラントが販売停止した件を聞いてみたいと思います。
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