Étincelle

30代で乳がんになったうるーのきらめく人生にするためのブログ

アラガン社製品リコール続報について

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先日、 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会よりアラガン社製品リコールについての対応が発表されました。その後、絶妙なタイミングで病院で乳房再建について勉強会があり、もちろんタイムリーな話題なので形成外科のドクターから今もっぱらの話題の件についても生の説明を聞くことができました。

基本的にどのセミナーもですが、主催者側がどうぞ拡散してくださいと言わない限りクローズドな内容だと思いますので、発表されていることや書けることだけを私なりにまとめてみます。

※個人の体験になりますのでそれぞれの状況と異なることもあることをご了承くださいませ。

各種対応

再建済の方やエキスパンダー手術後インプラント入れ替え待機中だった方、これからインプラント再建を検討されている方など様々な立場があると思いますが、それぞれの方向けへ日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会日本形成外科学会日本乳癌学会日本美容外科学会の4つから連盟で2019年8月2日にアナウンスされています。

乳房再建用ティッシュエキスパンダーの手術を受け ブレスト・インプラント(ゲル充填人工乳房)による乳房再建を待機されている方へ

まず、ティッシュエキスパンダーの手術が終わりインプラントによる乳房再建を待っていた方向けの選択肢としては…

販売再開になるスムーズタイプのラウンドタイプを待つ

9月以降に販売再開とのことですが、リコール対象のナトレル410の代わりをすべてこちらのスムーズタイプとすると発注が殺到するでしょうし安定供給まで少し時間がかかるのではないでしょうか。

また、乳房の形に近いアナトミカルタイプ(しずく型)ではなくそれ以前に流通していたラウンドタイプ(丸形)ということで型落ちというかなんというか。

それから、ザラザラしたテクスチャードタイプだと被膜拘縮が少ないのに対してツルツルしたスムーズタイプだと被膜拘縮などの合併症が増加しやすくなるそうです。ブレスト・インプラント関連未分化大細胞リンパ腫(BIA-ALCL)のリスクが低くなるということがメリットということでしょうかね。

再建方法を自家組織にする

ここへきて選択肢から除外していた自家組織再建を検討しなければいけない状況になります。インプラントを希望していた方がひっかかるのは手術・入院期間が長くなることと乳がん手術以外の他の部位に傷がついてしまうことだと思います。

ブレスト・インプラント関連未分化大細胞リンパ腫(BIA-ALCL)を1ミリも考えたくなければ選択肢になりうると思います。より自然な仕上がりとメンテナンスフリーは惹かれますが、もし私が今から自家組織で再建し直すと考えたら…決断するにはなかなか勇気がいります。

健康保険で対応できる他のインプラントが出来るまで待つ

何も決まってることもないので、いつになることやらですが認可されるインプラントを待つということ。ただ、エキスパンダーをどれだけ入れっぱなしにできるのか?すぐに保険適応のある他のインプラントが出てきてくれれば良いのですが、そのあたりの兼ね合いとお水の注水量の調整やエキスパンダーが破損しないように注意深くコントロールすることが必要になってくるのではないかと思います。

自費でインプラント再建をする

自費診療で国内では未承認のものを使用する方法はありますが、学会は推奨していません。

ブレスト・インプラント(ゲル充填人工乳房)による乳房再建を希望されている方へ

今現在は健康保険適応のインプラントは存在しません。

乳癌手術前の方と乳癌手術後の方と若干選択肢が異なりますので、詳しくはリンク先をご覧ください。

その中でひとつ、乳癌の手術のみを行い、後で再建を行う二次再建について私の体験を少しお話すると…。

私は乳癌手術の後、1年検診を待って問題ないことを確認してからエキスパンダーの手術をしてその8ヶ月後にインプラントに入れ替えました。二次二期再建です。

もともと同時再建は予定していなく、治療が落ち着いたら再建するということで乳腺外科ドクターとお話していました。よく二次再建で言われるデメリットで胸がなくなる喪失感など言われていますが、私はそこまで感じませんでした。というのも、絶対に綺麗に治すためにに全摘(NSM)を選んだからです。美しく治すための通過点だったということが一番大きいかったと思います。

また、意外とエキスパンダーやインプラントが入るとしばらく動きを制限されることも多いので全摘後の1年間は張り切ってヨガなど始めることができました。乳がんの再発予防にも運動は効果的なことが分かっていますので、割り切って運動を始めて次回の手術まで体力づくりするのも良いかと思います。ホルモン療法をしているので、せっかくなので太りにくい体づくりをもっとしておけば良かったとちょっと後悔しました。(笑)

ブレスト・インプラント(ゲル充填人工乳房)による乳房再建を受けた方へ

私は既にインプラントにて再建済みなので、このカテゴリーに入ります。

こちらは、以前の発表から一貫して変わらず「症状のない方に対する予防的なインプラントの摘出は推奨していません。」

発症リスクが少ないので、それよりも予防的抜去によるリスクが上回ると考えられるからですね。ですので、腫れやしこりがないかの自己チェックと医療機関での定期検診を推奨しています。ブレスト・インプラント関連未分化大細胞リンパ腫(BIA-ALCL)はまれとのことですが、早期発見がキーポイントなので10年以降も自己チェックと医療機関の定期検診が呼びかけられています。

ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)についてよくあるご質問

ブレスト・インプラント関連未分化大細胞リンパ腫(BIA-ALCL)とは、ブレストインプラントを挿入後にまれに発症するリンパ腫の一つでALCLは歯科インプランなどでも症例報告があるそうです。BIAがつくのはブレストインプラントについてのみで発生頻度は低く心配しすぎる数ではないようです。

その他、BIA-ALCLが疑われる症状や発生頻度や治療などのQ&Aが記載されています。

まとめ

インプラントにて再建をしたので今の最大の関心ごとであるブレスト・インプラント関連未分化大細胞リンパ腫(BIA-ALCL)について今までいろいろ確認してきましたが、やはり現場の最前線にいるドクターから聞くと安心しますね。既にインプラントによる再建を受けた私は「定期検査をする」「予防的抜去はしない」これに尽きると思います。

それよりも混乱が続きそうなのは、保険適応の他のインプラントが手に入らないことではないでしょうか。ラウンドタイプが再販になるとはいえ、アナトミカルタイプの代替にするには形が違いますからね。

現在の主流となっていたテクスチャードタイプでアナトミカルタイプの代替インプラントを出す前にリコールになってしまったのが残念です。

いろいろな立場の方がいらっしゃると思いますが、このブログは私なりに理解した内容になりますので、必ず主治医とお話して納得できる治療をされることと安全に美しく再建を行えるよう願っています。