Étincelle

30代で乳がんになったうるーのきらめく人生にするためのブログ

【Help Mark】ヘルプマークと乳がんの私

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このテーマ、センシティブなことなので書くか書かないかずっと悩んでいました。

特に申請もいらず、欲しい方が割と気軽に手に入れられるヘルプマークのお話です。

まずは、こんなお話を…。

先日病院で診察を待っていると、お呼びがかかったおばさまが慌ててスマートフォンを操作してボイスレコーダーを立ち上げていました。ヘルプマークと同様に診察室にボイスレコーダーを持ち込むのは賛否両論あると思いますが、診察前に慌ててボイスレコーダーをセットしていることから主治医の承諾なく行っているものかと想像できます。

さて、この方をどう思いますか?

ご本人は主治医との関係だけと思ってらっしゃるかもしれませんが、ふとした立ち振る舞いによって人となりが他人に印象付けられると思いませんか?

私がヘルプマークを使用する際も身の振り方含めて、リテラシーを持って使いたいなと思っています。

※個人の体験になりますのでそれぞれの状況と異なることもあることをご了承くださいませ。

ヘルプマーク

ヘルプマークとは

援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができるマークです。

出典元:助け合いのしるし ヘルプマーク | ヘルプマークとは

この頃は、電車やバスの公共交通機関に貼られているマークを目にすることも多くなりましたが、まだまだご存知ない方も多いと思います。

対象者

義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていて、配布を希望する方々です。

出典元:助け合いのしるし ヘルプマーク | ヘルプマークとは

マークがあることは知っているけど、「どんな人がつけてるの?」という疑問が湧きますよね?

当初どこにも「がんの方へ」とは書いて無かったので、私も携帯して良いものか悩みました。検索しまくった結果、バセドウ病でマークを利用している方がいらしたので勇気を出してヘルプマークをいただきに行ったのを覚えています。(私はバセドウ病でもあります。)

現在ではきちんとがんの方へもインフォメーションされています。

全国の普及情報と配布場所はこちらをご覧ください。

ほとんどの都道府県で導入されています。もっと少ないと思っていたのでこれは意外な発見でした。

何をヘルプしたら良いの?

ヘルプマークの対象者を見ていただければ分かりますが、本当に様々な方が幅広く持っていて一概には言えませんので手術・化学療法(抗がん剤)を経験した乳がん罹患者の私の場合でお話させていただきます。

一番分かりやすく一番ありがたかったのは、術後や化学療法中の体が辛いときに電車で席を譲ってくださったことです。

ウィッグを着けているとは言え、見た目は普通の人です。お化粧やお洒落もします。ヘルプマークをつけているだけでサッと譲ってくださった方には感謝しかありません。

妊婦さんに席を譲ったことがある方も多いかと思います。私も妊娠は経験したことがなく、どれほど体に負担があるのか分からなくても、お譲りしたことはあります。それよりヘルプマークをつけただけの普通の人(に見える)に譲るのは勇気がいったことだと思います。むしろ、そういう方々は勇気など必要なく、自然にふるまえてしまうくらい優しくて教養のある方なのかもしれません。

ヘルプマークにまつわるうわさ

まあ、いろいろありますよね。

変な人扱いされる

偏見に満ちた目で近づかないよう言われるなど傷つくことを言われる。

私は一度もそのような気配も感じたことはありません。ですが、本当にいろんな方がいるのでそういう場面に出くわしてしまうこともあるかもしれません。また、ヘルプマークをつけて周りを不快にさせてしまう人がいるかもしれません。

そんなときは関わらないこと、その場を立ち去ることが一番だと思います。

認知度が低い

全国的にはまだまだなのかも知れません。ですが、私がヘルプマークを入手した1年ちょっと前よりは電車やバスの公共交通機関の優先席でヘルプマークの案内を見かけるようになりました。案内がない方が少ないと感じるくらいです。以前のように肩身の狭いおもいをしなくて済みます。

それから、ヘルプマークをつけている方をよくお見掛けするようになりました。私がヘルプマークユーザーだということでバイアスがかかっているのかも知れませんが、着実に広まっているのだなと感じました。

私のヘルプマーク

カスタマイズ

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カスタムしています。

だってあのストラップの部分ださ…失礼、使いにくくありません?

窓口によってはカードタイプのものを配布しているところもあるそうなので、最初からカードバージョンを入手して好きなケースに入れるのも良いですね。

100yenショップなどでも代用出来るものはないか探してみましたが、見た目・機能とも納得がいったのはこちらです。

透明ケース→文房具店の名札用ケース

チェーン→パーツクラブや貴和製作所のような所で販売しているアクセサリーパーツ

ヘルプマーク自体は無料で配布されていますが、数百円程度の課金で可愛くできて気分よく持てれば最高です。

ちなみに、このカスタムしたヘルプマークでもたくさんの方に譲っていただきました。

迷われていると感じたのはお一人だけで、このヘルプマークと自分のスマートフォンを行ったり来たり見ていたので本物かどうか戸惑っていたのかも知れません。気にかけてくれてありがとう、少年。

現在は紙製のヘルプマークがあったり多様化してきているようなので、気分が上がるようにカスタムするのもありだと思います。

使い方

ヘルプマークをもつまで体力が心配な時は、座れるであろう時間帯や座れるであろう列車などを使っていましたが、ヘルプマークをもってからは気持ちの上で少しだけ余裕ができました。今でもインプラントが押しつぶされないように満員電車には乗らず、なるべく余裕のある電車に乗るようにしていますが…。

ヘルプマークをつけて電車に乗っていた(基本的に優先席の前でしかつけません。)のは、術後や化学療法後(抗がん剤)の体がしんどい時くらいで普段は、バッグの内側にしまわれています。うっかりつけたままで乗ってしまって、席を譲ってくださる方もいらしたけど慌てて「大丈夫です。ありがとうございます。」と言ったこともあります。

そのくらいヘルプマークを認知している方は多かったです。

また、その時期を過ぎてしまえば、常にヘルプマークはしまわれていて運よく座れた時に「ごめんなさい。今は譲れませんマーク」として使用させていただいています。お守りのようなものです。

所作を美しく心がけているとぞんざいに扱われることもなく、無礼者も寄ってきにくくなるのではないかと思います。

まとめ

ヘルプマークは申請や証明の必要はなく、自己申告で一人ひとつ無料でいただけます。

中には緊急時の連絡事項や災害時に必要な情報を記入している方もいらっしゃいます。本当に必要な方に必要な時に意味のあるマークであって欲しいと願っています。

また、ヘルプマークは印籠のようなアピールツールではないと思います。

お仕事でお疲れの方や体調が悪い方もいらっしゃるかもしれません、席を譲ってもらえることは当たり前ではないのです。想像力と思いやり。これはヘルプマークがあろうがなかろうがお互い様ですよね。だから、ヘルプマークユーザーは思いやりの行動を求めるのであればご自身で優しい世界を作る気持ちが必要ではないかと思います。

譲ってもらえなかったとSNSで拡散したり、ヘルプマークをこれ見よがしに見せつけたり、何個もヘルプマークをじゃらじゃらとつけていたらどう感じますでしょうか?

冒頭のボイスレコーダーのお話もそうですが、その場だけのあなたの世界だけではないと思います。思いやり、謙虚、礼儀。

ヘルプマーク ユーザーだからこそ、ヘルプマーク をつけている人に譲る。そんな連鎖も素敵だと思います。人の痛みが分かるからこそ出来る優しさです。ただ単に「ヘルプに気付いてください!」ではなく、ちょっと自分以外の世界を想像してみる、そんな人でありたいなと思います。

最後に、ヘルプマークを暗い夜道でつけたまま歩かないなどリスク回避も踏まえて賢く利用しましょう。