Étincelle

30代で乳がんになったうるーのきらめく人生にするためのブログ

乳がん治療に役立ったおすすめの本

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知識をつけることで不安を和らげたり、その時自分にとって最善だと思われる治療の選択ができるのだと思います。乳がんの告知を受けてからたくさんの本を読みました。ある日突然がん患者になって治療をするためには、様々な決断をしなければなりません。そんなときに参考になった本です。

※個人の体験になりますのでそれぞれの状況と異なることもあることをご了承くださいませ。

基本のガイドライン

乳がんの標準治療はガイドラインがしっかり作られていますが、完治に向けてドクターと一緒に走り出すためには必要な知識がたくさんあります。自分はどういう状態にあるのか?どこに向かうのか?どうなりたいのか?納得して治療を進めたいものです。

患者さんのための 乳がん診療ガイドライン(2016年度版)

まずはコレ!!医師も薦める乳がん患者のバイブル。乳癌学会による患者向けのガイドライン診療の予習・復習に何度も読みドクターの言っている意味を理解しました。初期治療はこのガイドラインに沿って治療が進められていきます。もし、数ある本の中で一冊しか買えないと言われたらこれを買います。WEB版が日本乳癌学会のホームページで公開されています。

先日最新の2019年版「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」が発売されました。

乳がん患者の妊娠・出産と生殖医療に関する診療の手引き(2017年版)

まさか乳がんになって子供が産めなくなるかもなんて思いもしませんでした。もちろん、治療を開始する前に妊孕性についてレクチャーを受けましたが、話を聞けば聞くほど神の領域すぎて…。私は、卵子凍結などをしない選択をしましたが、私の体がどういう状態にあるのか知りたかったので購入しました。

乳癌診療ガイドライン ①治療編 2018年版

薬物療法、外科療法、放射線療法と主となる治療のガイドラインです。医師と患者のShared Decision Makingのサポートツールですが、2018年版が出ると知った時にすぐ買いに行きました。

これは医療者と患者さんがエビデンス(科学的な根拠)を共有して一緒に治療方針を決定するというもので「共有意思決定」と呼ばれます。

出典元:

「Shared decision making」とはなにか | メディカルノート

乳癌診療ガイドライン ②疫学・診断編 2018年版

こちらも医師と患者のShared Decision Makingのサポートツールです。オタクなもので(笑)前回の入院の際の愛読書です。食事やアルコール、運動などの発症リスクや乳癌患者のライフスタイルと予後の関連などが記載されています。

お悩み解決BOOK

ガイドラインで診断から治療方針を学んだところでどんな想いで抗がん剤やホルモン療法をしているとか…それと引き換えにしたものがどんなものなのか、それは同じ経験をした人にしか分からない部分もあると思います。希望を叶えるために、決断を後押しするために役に立った本です。

これからの乳房再建BOOK

温存と全摘で悩んだ時に迷いがなくなった本。メリット、デメリットや再建前、再建後の写真が載っており乳房再建だけに特化した本。再建の経過の様子が写真でつづられているのでイメージしやすいです。

乳がん(よくわかる 最新医学)

乳がんと診断されてソワソワしながら初めて本屋さんで手に取った本。乳がんとは?からどう生活していけば良いか、治療の流れについてこちらで学びました。一般の人にも分かりやすいように少しかみ砕いて女性目線で女性が知りたいことが書いてあるのでとても為になりました。

乳がんと診断されたらすぐに読みたい本~私たち100人の乳がん体験記

分からないことは先人に聞け!!ということで患者目線で書かれた体験談。既婚・未婚、年齢、ステージ、再建、副作用、脱ウィッグ、お金…自分に近しい方の体験記でイメージがつかみやすいです。みんながぶつかる悩みやそれを解決するヒントがみつかるかも。

こちらは今(20019年12月14日現在)、Kindle Unlimitedに含まれているので登録すれば読み放題の中の一冊として利用できます。

よくわかる!がん最新治療シリーズ 乳がんと診断されました

ムック本なので雑誌に近い感じでライトに読めます。とは言え、その道のスペシャリストが解説していて写真や絵、図などが多く差し込んであるので理解しやすく読みやすい。また、何と言っても価格が魅力的でこの内容で千円以下です。

患者としての心構え

乳がんといえば年齢を重ねたマダムの情報が多く、同年代もしくは少し先を走っている方のリアルな体験がすごく欲しかったです。同じようにはできないしタイプも違うけど、読み終わった後は「なんとかなる!」「よしっ!頑張ろう」という気にしてくれるバイタリティーあふれる本で著者も魅力的です。

彼女失格 恋してるだとか、ガンだとか

実は私よりちょっと前に乳がんに罹患した友人が持っていた本を貸してもらいました。とてもテンポよく、彼女が選び紡ぎだす文字はスルスルと頭に入ってきて一気読みしてしまうほど魅力的です。当時の治療なので、今はもう少し乳がん治療を取り巻く環境も変わってきていますが、全身全霊で進んで行く彼女をみてると何となく私ももう少し頑張れそうな気がしてきました。

女子と乳がん

こちらも松さや香さんの本。全てがすべてじゃないけど…うんうん!そうそう!という言葉たちが変化球なしのストレートでとめどなく投げ込まれてきます。それらが自分の心にあるものと重なるとカキーンっと気持ちよくクリーンヒットを放つ。松さん自身や松さんの言葉たちで語られる他の方々のリアルストーリーがしびれました。

我がおっぱいに未練なし

以前、乳がんサバイバーのセミナーに参加した際に著者の川崎貴子さんが登壇されていてとても素敵な方だったので、帰りにそのまま本屋さんで購入してました。(笑)一言でいえば潔い女社長の乳がんプロジェクト。

一流患者と三流患者 医者から最高の医療を引き出す心得

ご自身もがんサバイバーでありMDアンダーソンがんセンターの腫瘍内科医上野先生の著書。ドクター任せにせず短い診療時間で自分の欲しい情報を引き出せる賢い患者になろうと思える本。

まとめ

乳がんと告知されたときは「どうしよう…。」という気持ちでフワフワっとしていましたが、病気が病気なだけにどうにかせねばいけないので本屋さんで自分に合いそうで理解できそうな本を探すところからスタートしました。

今の時代、ネットを漂えばあらゆる情報にヒットしますが何の知識も準備もなかったのでまずはちゃんとした本を探し乳がんという得体のしれないものを受け入れる作業から始めました。大きい本屋さんへ行けば専門書もたくさん取り扱ってますが、なかなか近所の本屋さんでそろえるのは難しいところもありますし、お取り寄せをお願いするのも躊躇する題名だったりしますのでこんな時こそネット注文するのもありかと思います。

標準治療はもちろん、美しく再建するまでが治療だと思うので後悔のない選択したいと思っています。

また、知りたいのは可哀そうとか美しい絆とかの闘病記じゃなく、治療しながら仕事したりする生きていく術です。その為にも、知識は病気と闘う武器だと思います。正しい知識を取り入れ、命を全うしようとする闘病記にググっと背中をおされつつも何とか前へ進む。そうしたら、今まで見たこともない景色が見られるかもしれないと期待しながら。とは言え乳がん3年生、まだまだ勉強中です。